otf パッケージの非公式マニュアルを作ってみた
これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2025 の 3 日目の記事です。
アドベントカレンダー 2 日目は Daiji さんの「アスキーアートで書くカンタンTeX」でした。 4 日目は津茶利休さんの「LuaMetaTeXを用いた縦組とLua機能を用いた組版前処理法の提示」です。
重点テーマ「カンタン」とは
2025年の重点テーマは「(La)TeXをカンタンにする方法」です。
LaTeX における「カンタン」とは何でしょうか。
入力が直感的になっていることでしょうか、すぐに PDF を出力できることでしょうか、いいえ、違います。
使用しているパッケージ等にマニュアルが存在することです。マニュアルがあれば、この機能はどのように使うのか、どのような結果を得るのかが理解しやすくなります。
逆にマニュアルが無ければ地図を持たずに森の中に放り込まれたも同然ですね。遭難してしまいます。
そこで今回、私はある 1 つの重要ながらマニュアルのないパッケージに目を付けました。
otf パッケージにはマニュアルが…
otf パッケージ は (u)pLaTeX を使う上で非常に重要なパッケージの一つです。 にも拘らず、パッケージのマニュアルがありません。
まず、CTAN にはパッケージのマニュアルが収録されていません。他方、TeX Live に含まれている README を見ることも出来ますが、これらのドキュメントはすべての機能を網羅的に記述しているわけではありません。
また、ここまで書いていてアレですが、otf パッケージのマニュアル (PDF) 自体は存在します。ただし、2004 年にかかれたものです。現在利用されるものと大きな変更はないですが、やはり網羅的とは言い難いです。
もう少し広く書籍なんかを眺めてみても、「美文書作成入門」に otf パッケージの記述がありますが、実はこれもすべての機能を網羅しているとは言い難いです。
ならば、非公式のパッケージマニュアルを作ってみよう
と言うことで今回、非公式ながらパッケージマニュアルを作成してみました。(ただし upLaTeX+dvipdfmx に限定!)
https://github.com/yarakos95/japanese-otf-unofficial-guide
japanese-otf および otf パッケージに関するドキュメント:
ajmacros パッケージに関するドキュメント:
ここは間違いでは…?
マニュアル内では分かったような気で書いていますが、「よく分かっていないが該当する TeX ソースを見るとそうなっている」、あるいは「調べるとそう書いてあったのでそのまま書いている」と言うような箇所が多分にあります。
そのため、間違い、不明瞭な点等があれば GitHub Issue をください。よりよいマニュアルにしたい気持ちがあります。
また、マニュアルは CC BY-NC 4.0 で公開しているため、fork して独自に書き換えていただいても構いません。